先日、課題図書だった、近内悠太著「世界は贈与で出来ているー資本主義の「すきま」埋める倫理学」を読みました。
課題図書でなければ絶対に読まない部類の本でした。
でも、読み終わった後本当に読んで良かったと思えた本でした。
私がこの本から学んだことは、
「この世の中は与えられたたもので成り立っている事を実感したこと。」
これって本当に当たり前のこと。改めて言う内容でもない。けれどこの事を実感しながら生活しているだろうか?と思う。
当たり前すぎて、目の前にあるのにも関わらず見えてないじゃないかなと思う。
例えば、太陽が東から昇り西へ沈み、地球が自転をして、様々な生物の命が育まれている。その恩恵を受けて、私たち人間は生きている。
例えば、今住んでいるニュージーランドという国が、私の故郷である
日本という国が今も存在していること。多くの先人たちによって守られ現代に生きる私達に残してくれた国。
国が存在してるって当たり前のことではない。
たまたま、この本を読む前にNetflixで「日本沈没~希望の人~」というドラマを見ていた。
そのドラマは2021年に放送された作品で、原作は1973年に刊行された小松左京著の「日本沈没」。
日本の国土がどんどん海に沈没していく様が映像化されていて、その様子を目にして考えさせられた。
このドラマはSFだけれども、日本という国が地球上から消えて無くなってしまう可能性はゼロではないと思った。国があって私たち人間が暮らすことができていることも多くの先人達が与えてくださったものを享受している証。
例えば、日常生活で考えてみたら、世界中で戦争、紛争が起こり、飢餓や貧困で苦しんでいる人々がこの地球上で存在している中で、インフラが整い便利で豊かな生活を享受していること。
「私は生かされていること」を実感する。感謝が溢れて止まらない。
日常生活で色々不平不満を言うこともある。でも、この当たり前を享受していることに対する感謝を覚えると、自分が今生きている人生に誇りを持つことができる。
不平不満を言っている場合じゃない。
「与えられる人になりたい」
心の内側から湧き起こる想いを受け止めて、自分の意識の範囲が広がった瞬間でした。